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製菓専門学校で学ぶのは何年間が最適か

製菓専門学校を選ぶ時、何を基準に選べばいいでしょうか?

知名度や自宅からの距離またはアクセスの良さ、学べる内容、学費、雰囲気などなど、それぞれの基準に合わせて選ぶことになると思います。
調べていく中で製菓専門学校、また学部学科によって通う年数が違うことに気づきますよね。
製菓専門学校で学ぶには何年制を選ぶのが最適なのでしょうか?

○製菓専門学校 1年制

製菓についての通常2年かけて学ぶ内容を凝縮して1年で学ぶことができます。
パティシエになるためには製菓衛生師の資格が挙げられますが、この受験資格をたった1年製菓専門学校に通うだけで得ることができます。
専門学校に通わないで資格取得を目指す場合には実務経験が2年必要になるので、1年制の専門学校に通うことのメリットとしておさえておきましょう。

1年制の製菓専門学校では主に製菓の基礎を学びます。
パン職人、和菓子職人、洋菓子職人、どこにでも就職できるよう幅広く製菓について学ぶのが中心です。
実習時間も数百時間確保されていて、技術をしっかりと身に着けることができます。
製菓器具の名前や使い方、材料の組み合わせ方や装飾技術など、卒業したらすぐにプロとして活躍できるように様々なことを学びます。
学ぶのは実習からだけではなく、座学もあります。製菓の世界というのは衛生面にも気を使わなければいけないので、食品の衛生についても学びます。
これは製菓衛生師という資格にも直結する大事な要素です。
「早く製菓衛生師の資格をとりたい」の他にも「学費を抑えたい」人にも1年制は向いています。
入学金などがあるので単純に2年制の学費の半分とはなりませんが、少しでも負担が軽くなるのはとてもありがたいですよね。

神戸国際調理製菓専門学校の1年制学科について

神戸国際調理製菓専門学校の製菓1年制の学科は「製菓衛生師科」といいます。

充実した実習環境で基礎から応用まで、1年という最短コースで効率的にスキルを習得し、製菓衛生師の国家試験受験資格を取得することができます。

他校の1年制と違う点はレシピ数の違いです。1年間で170種類のレシピ勉強します。これは一般的な洋菓子屋で販売しているケーキの種類に想定すると考えられます。1年間で480時間を超える実習時間を確保しているのも魅力で現場経験が長く、ハイレベルな経歴の先生による実習で基礎から応用まで、1年間でしっかりと学び、即戦力となるスキルを習得することができます。

○製菓専門学校 2年制

最もポピュラーなのが2年制の製菓専門学校です。
製菓衛生師の資格は専門学校に1年通うことで受験することができます。では2年制にする必要があるのでしょうか?
座学の面では1年制が資格取得に必要な箇所だけをピンポイントで学んだのに対し、2年制の専門学校ではその理解を深めていきます。食品衛生や食品に対しての知識はあればあるほど役に立ち、あって困るものではありません。
また実習時間は単純計算で倍になり、作るレシピも2倍になります。
多種多様な製菓を作ることは、その中でレシピごとの共通点や相違点を見つけることに繋がります。
あのレシピとこのレシピだとこの工程にかける時間が違う、なぜだろう、と考えながら取り組むことで各工程の意味の理解や他への応用にも繋がり、より職人としての技術や知識に深みが出ます。

1年目は製菓の技術を会得するのに必死になりがちですが、2年目ともなると少し余裕も出てくるようです。
とはいえやはり4年制大学のようなゆとりはありません。
座学や実習の他にも店舗経営や社会人マナーを学んだり、どこかのお店とコラボレーションして、自分たちの作った製菓を実際に販売したりとより発展させた学びを経験できます。
練習だけでなく、実践部分を実際に通学中に体験できるのは嬉しいですよね。
他にも様々な資格にチャレンジ可能なので、まずは講師の方に相談してみましょう。

2年制の中には1年目で製菓全般について学び、2年目以降でパン職人か和菓子職人か、洋菓子職人か等のより専門的な勉強へ進むことが多いです。
1年目に学ぶうちに自分がどの分野を極めていきたいか、どの分野により興味があるのかがある程度見定めておき、2年目にコース選択をします。
製菓のより専門的な、より高度な技術を得ることができます。「洋菓子職人、和菓子職人、パン職人、、、どれにしようか迷っている人へ」でもお伝えしましたが、専門学校に進学をするとすべての分野で学ぶことができますが、迷うようであれば適性を判断してもらうのもいいでしょう。
専門学校によっては1年制に通ってから卒業か2年目に進むかを選ぶ学校もあります。
1年制だけの専門学校も2年制だけの専門学校も、はじめから1年制か2年制かを選ぶ専門学校もあります。

神戸国際調理製菓専門学校の2年制学科について

神戸国際調理製菓専門学校の製菓2年制学科は「製菓スペシャリスト本科」といいます。

好きなコースを選び、じっくり学んで着実に製菓のスペシャリストへになるための学科です。
1年次の10月より2コースに分かれ、進みたい道を選んでより専門的に学びます。「専門を極める 2つの専攻コース」ということでパティスリーコースとカフェスイーツコースに分かれます。

1年目はまずは基礎を徹底的に身に着けます。
洋菓子・和菓子・製パン、それぞれの器具の使い方と基本的なレシピを習得。何度も繰り返すことで基礎を理解しながら、食品や衛生面についての知識も勉強をします

2年目にはゼミ形式の「プロジェクト科目」も選択でき、将来を見据えたカリキュラムを組むことができます。合格率99%を誇る資格取得に向けての試験対策講座もあり安心です。

○製菓専門学校 3年制

珍しいですが、3年制のコースが設けられている製菓専門学校もあります。
2年制に比べてより時間をかけられるため、より高度でより専門的なことを学ぶ機会が増えます。
しかし時間もお金もかけることになります。「製菓専門学校でかかる学費を調査」でもお伝えしたとおり一般的に製菓系の専門学校は実習が豊富で、実習には実際に食材や各種機材が必要なこともあって年間150~200万円程が相場です。しっかりと目的を据えて選択する必要があります。

最後に

結論としては製菓専門学校に通うのに最適な年数というものはありません。
数が多いのは2年制であり、スタンダードと言えます。
抱える事情や、個々の目標、何をどれだけ学びたいのかなどは同じ製菓専門学校を目指す人でも違います。そして就職に関しても「パティシエになるために専門学校に行く必要性」の記事でもお伝えした通り、大きなホテルなどでは「製菓専門学校を卒業していること」を求人募集の条件としているところも近年増えているようです。
自分の希望にあった年数を選ぶために、学校毎にも異なる修行年数の特徴を知り、カリキュラム内容も把握した上で、進路担当とも相談しながら決めましょう。

神戸国際調理製菓専門学校では毎月オープンキャンパスを実施しています。もし製菓衛生師になることに興味があれば、入学をする前にオープンキャンパスに参加して、学校の様子や学生の雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。