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【2020年10月版】調理業界の就職について|新型コロナの影響は?

オープンキャンパスなどで以下のような質問をいただきます。

入学希望者「最近、家の近くの飲食店が潰れました。これは新型コロナの影響だと思います。実際に就職状況などは例年よりも変化をしているのでしょうか?また希望の就職先へと就職できるのでしょうか?」

確かに新型コロナの影響で調理業界は大きな打撃を受けました。毎年ほとんどの学生を送り出している身からするとひしひしをその影響は感じます。

現在、就職活動をしている学生や転職を考えている卒業生もうまくいかないという声も聞きます。

でも実際のところ本当に調理業界への就職は難しくなっているのでしょうか。

50年以上、調理業界と密接に関わってきた本学園だからこそわかる今の調理業界の就職状況についてお伝えいたします。

◯調理業界の現状

いまだに調理業界は人手不足な業界であり「離職率が高い状態」と言えます。

新卒で入社した人でも3年以内になるとほどんどが今の職場をやめてしまうという傾向にあり、他の業界と比べてみても高い水準にあるかもしれません。

理由として多く挙げられるのが「こんなはずじゃなかった」という思いです。

もしあなたが調理師専門学校に入学するとなったら「あのお店で働きたい」「もっと料理を極めたい」「料理を一生の仕事にしていきたい」などと考えているはず。

ただみなさんのような入学前から進路をしっかり考えている人ばっかりではなく、単に「料理が好きだから」という理由で入学をして、入学後から進路を見つける人は少なくありません。

そしてはれて調理師になったものの「星付きレストラン」「メディア露出」と成功事例ばかりが注目され、地道な努力はすぐには認められず、労働条件も厳しいといった現実とのギャップが大きく感じてしまい調理業界そのものをやめてしまうケースも多いです。

◯新型コロナの影響は?

新型コロナウイルスは私たちの生活を大きく変化させました。
宴会や結婚式を中止せざるを得ない状態となり、調理業界は大打撃を受け、新卒採用を今季は見送るというケースも少なくありません。

もし仮に「〇〇ホテルに就職するために学校に入学しました」という人にとっては残念としか言いようがありません。

逆に元気な分野は給食業界です。

病院の給食、いわゆる病院食は需要が高まり神戸国際調理製菓専門学校にもたくさんの求人票が届きます。

2020年9月の時点で給食会社に内定をいただいた調理スペシャリスト本科の学生もいます。

学生とのインタビュー形式で志望理由や就職活動中に頑張ったことなどを紹介をします!

◯調理業界に就職するためには

未だかつてない不況の時代にも、確実に調理業界に就職する方法は調理師専門学校に入学することでしょう。

そして調理師としての技術・知識を身に着け、学校に就職先を斡旋してもらうとスムーズです。受入側も今の新型コロナの状況下ではある程度の技術力を持った人材が好まれるはずです。

また調理師免許を持っていれば転職にも有利になります。

◯就職のための調理師専門学校の選び方

調理業界のみの話ではありませんが、専門学校とはその業界のスペシャリストを養成する施設であり、社会の発展に寄与するために、業界への就職や開業を目指す学生たちに対して、専門的な知識や技術を身につけるよう指導し毎年業界に送り出しています。

そのため就職に関しては深いこだわりがあるでしょう。

もしあなたが就職という切り口から調理師専門学校を選ぶのであればチェックすべきポイントを3点紹介します

ポイント①:就職率

入学希望者もまずはチェックすべきポイントは就職率です。

就職率がどのように導き出されているかがポイントで、ほとんどの学校では進学した学生や家業をついだりしてもともと就職する意思のない学生をカウントしないことで就職率を計算しています。また、逆にカウントをして「進路決定率100%」という出し方をしている専門学校もあります。

そのため、学校HPやパンフレットで業界への就職率・就職者数をしっかりと確認するだけでなく、オープンキャンパスに参加して何名が希望通り就職できているのかも出来る限り確認しておきましょう。

ポイント②:内定先満足度

就職率が高かったとしても、第一希望のところに就職できなくて第二希望の就職先に就職しているケースもあります。そこでチェックして欲しいのが「内定先満足度」です。内定先満足度とは就職できた学生にアンケートをとって第一希望に就職できた学生の割合である可能性が高いです。

この数字を公表している学校は就職に対して前向きな学校と言えるでしょう。

ポイント③:求人社数

調理師の主な就職先はホテルやレストランです。

全国にはたくさんのホテルやレストランがありますので、調理師専門学校にも多くの求人票が届きます。

ただこれは調理師の需要が高いという事はもちろんですが、大きく影響しているのは信頼の大きさです。
過去の卒業生の働きが高く評価されれば、また同じ学校からスタッフとして雇いたいとなりますよね。

神戸国際調理製菓専門学校の2018年度の求人数は586社にもなりました。それは学園として50年の歴史があり、業界からも信頼が置かれている証拠です。

◯まとめ

新型コロナの影響で調理業界は大きな打撃を受けていることは事実です。
しかし、まだまだ人手不足であるので、就職のチャンスは十分にあります。そのために実績がある調理師専門学校へ進学をして確実に自分の希望にあった就職先へつけるようにしていくことが大切だと思います。

ただしHPやパンフレットをチェックして「この学校はどれくらい就職に対して積極的か」をじっくり調べる必要があります。

もっとよく知りたい場合はオープンキャンパスに参加して就職情報がきちんと学生に開示されているかどうかを確かめるのもいいかもしれません。