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パティシエ専門学校の夜間部のメリットとデメリットについて

製菓専門学校には夜間部がある学校があります。

夜間コースでも製菓衛生師の国家資格の受験資格を取得することもできます。

ですが、もちろんメリットデメリットがあります。

今回は製菓専門学校の夜間部のメリットとデメリットについてお伝えいたします

一般的な例にはなりますが、バランスを考えて選ぶ参考にしていただければと思います。

意外と多い夜間コースの3つのメリット

≪メリット①≫働きながら学べる  ≪メリット②≫学費が安い  ≪メリット③≫製菓店で働いていれば実践と学びが両立できる 

夜間コースにはみなさん、どのようなイメージをお持ちでしょうか。

勉強面や学費面など色々な印象をお持ちだとは思いますが、上げてみると意外メリットが多くあります。

どのようなものがあるのか見ていきましょう!

メリット① 働きながら学べる

昼間部の専門学校に通う場合は日中が授業となるため、会社に勤めながら通うことができません。

アルバイトに関しても、学費の足しにするにはかなりの数シフトを入れなければいけませんし、自分の遊ぶお金ぐらいしか稼ぐことができないのが現実です。

そのため保護者の方に親に出してもらう、または奨学金制度などを利用する方も多いです。

一方、夜間部だと日中仕事をして、夜に専門学校に通います。

だいたい18時から21時が授業時間です。

仕事をしているので一定収入があり学費面の心配はぐっと減ります。

また、高校卒業時ではなく一度社会に出てから「パティシエになりたい」などの希望が出てくることや一度諦めた夢をもう一度叶えたいと思う事もあるものです。

そんな時、一旦就職した会社を辞めてしまうのはかなり勇気が必要になります。

夜間部であれば昼の専門学校より拘束時間も短く、会社を辞める必要もありません。

働きながら学べるというのはかなりのメリットと言えるでしょう。

しかも一度社会に出てからパティシエを目指す仲間ができるのも働きながら学ぶ者同士、絆ができるのも心強いです。

働きながらパティシエの資格「製菓衛生師」を目指せる?』の記事でも詳しく解説をしております

メリット② 学費が安い

製菓専門学校は通常授業に加えて豊富な実習を行う際、食材等の消耗品も多く使用することから他の専門学校より少し高い学費であることが多いです。

1年で払う金額は150万円から200万円ほどにもなります。

ところが、これが夜間部の場合はおおよそ半分ぐらいの額になります。

製菓専門学校でかかる学費を調査してみると、学校によって額面は様々ですが、例えば神戸国際調理製菓専門学校の製菓スペシャリスト本科の場合、2年あるうちの初年度納入金が昼間部で174万円程であるのに対して夜間部だと110万円程、1.5年間の場合でも160万円ほどとなります。

金額が大きいのでこの差は後々響いてきます。

奨学金などを利用する場合でも基本的には返還義務が発生します。

働きながらであればなおのこと学費の心配は少なくなりますね。

メリット③ 製菓店で働いていれば実践と学びを同時にできる 

すでに製菓店などで働いていて「やはり専門学校に通った方がいい」と思い通い始めた人や、働きながら専門学校に通いたいと始めから製菓店に就職した人の場合、専門学校で学んだ座学や製菓の基本をすぐに実践で活かすことができます。

専門学校だけ通っていて座学を受けていると、実感が湧かずに定着しづらいことも、すでに現場に出ている人にとっては「あぁ!あれがこれか!」と実感がこもった学びを受けることができます。

もちろん専門学校で行う実習でも実体験には繋がりますが、よりリアルな経験ができるでしょう。

やはり何も知らずに現場に出ると分からないことや戸惑うこと、どうしたらいいのかわからないことにも遭遇します。

困ってしまった時も専門学校で先生に聞くこともできますし、座学や実習で得ることができるかもしれません。

学びに対しての集中力や吸収力というのは、やはり「製菓店などに働きながら」学んでいる人は他の人に比べて高いと言えるでしょう。

進学する上で感じた3つのデメリット

実際に通ってみて思うデメリットもたくさんあります。

自分の状況に置き換えたときに下に紹介する3つのデメリットはどのように感じるかで進学をするかどうかを判断した方がよいでしょう。

≪デメリット①≫通う時間が長い  ≪デメリット②≫体力的に厳しい  ≪デメリット③≫資格取得が難しい

“私には少し難しい”と感じた方は昼間コースがある専門学校への進学をオススメしております

デメリット① 通う期間が長い

通常、製菓専門学校の昼間部1年間ないしは2年間通うことになります。

一方夜間部では夕方から学校が始まりますが、夜中までは流石に授業を行えないため、どうしても昼間部よりも1日の授業時間が短くなってしまいます。

かと言って、必要な実習や座学を短縮したり割愛してしまうこともできません。

つまり同じカリキュラムをこなそうとすると最短で1年間と半年通うことになります。

昼間部は最低1年ですので、通う学校やコースによっては夜間部はもう少し長くなります。

自分の年齢を考えた場合、早くに働いてお金を稼ぎたいと考えている人は割り切って昼間コースへ入学することを強くオススメします。

デメリット② 体力的に厳しい

製菓専門学校の夜間部に通う人の多くは日中に仕事をしています。

しっかりフルタイム働いたあとはゆっくり家でくつろいだり、同僚と飲みに行ったりしたいものです。

むしろそのお楽しみの時間のために働いている、なんて人も少なくありません。

学校に通うのだって、放課後が楽しみだった人も多いはずです。

夜間部というのはそんな楽しみの時間を学びの時間に充てるのです。どんなに疲れていても、仕事が終われば専門学校に通う時間です。

体力的に負担がかかります。

誰でも楽な方に流されがちですし、フルタイムで仕事するだけで、体力も精神力もすり減ります。

夜間部の専門学校に通うことは簡単ですが、通い続けて卒業するのは生半可な気持ちでは難しいです。

製菓をしっかり学びたいという熱い思いがあってこそ続けられるものです。

デメリット③ 資格取得が難しい

製菓衛生師は国家試験を受験し合格をしなければ取得することができない国家資格になります。

メリット①の働きながら通うことができることの裏返しになりますが、資格取得のために勉強する時間がとりにくいというデメリットがあります。

放課後に残って受験対策をしようとも、仕事で疲れてできなかったり、先生の確保が難しかったりで満足いく形で取り組むことができないということが現状のようです。

【解説】パティシエの資格「製菓衛生師」の試験内容や難易度について』の記事でも紹介していますが、合格率は約7割となっていますので、しっかりと対策をしないと最悪の結果となるでしょう

こんな人は夜間コースをオススメできません

以上が製菓専門学校夜間部のメリットとデメリットの一例です。

神戸国際調理製菓専門学校は夜間コースがなく、昼間コースだけになっております。

やはり体力面が心配だ一年で手っ取り早く技術を習得したい」「製菓衛生師の資格を取得したい」と考えてるかたには昼間コースがいいと思います。

自分に合う通い方を見つけられる手助けになれば幸いです。

〇この記事の執筆者〇-

神戸国際調理製菓専門学校

本校は神戸で唯一、調理と製菓が学べる学校です
「一人ひとりの味を、ずっと応援」をコンセプトに調理と製菓、それぞれに幅広い視野をもったプロを育成しています。料理を2年間勉強するコースである調理スペシャリスト本科では調理師免許の他に「介護食士3級」「食育インストラクター」など在学中に最大9種類もの資格を取得可能です。お菓子を1年間勉強する「製菓衛生師科」や2年間勉強する「製菓スペシャリスト本科」では製菓衛生師の受験資格を取得可能です。

フランス・パリの街並みを再現した1Fエントランスは学生カフェを併設しております。JR元町駅から南に徒歩3分。