調理・製菓専門学校の授業内容は?実習の中身と1年の流れを学科別に紹介

🎤 この記事の執筆・監修
神戸国際調理製菓専門学校
神戸で唯一、調理と製菓の両方を学べる専門学校。調理師科・製菓衛生師科から、ホテルシェフやパティシエを目指す2年制、2年間で調理と製菓の国家資格を目指すWライセンスコースまで、目標に合わせて学べます。
目次
専門学校の授業内容は?先に知っておきたい3つの柱
「専門学校って、入学したら毎日何をするの?」──進学先を考えるとき、いちばん気になるのは入学後の毎日ではないでしょうか。とくに、包丁やお菓子づくりの経験が少ない人ほど、授業のイメージがつかないと不安になります。
この記事では、調理・製菓の専門学校の授業内容を、神戸国際調理製菓専門学校の情報をもとに、学科ごとに紹介します。
調理・製菓の専門学校の授業は、大きく次の3つで成り立っています。
| 授業の柱 | 中身 |
|---|---|
| 実習 | 調理や製菓の技術を、手を動かして身につける。授業の中心 |
| 座学 | 食品・栄養・衛生、関係法規など、資格や現場の土台になる知識 |
| 資格・就職対策 | 国家資格の受験対策、履歴書添削、面接練習など |
ここからは、学科ごとに実習の中身を見ていきましょう。
調理系の授業内容|和・洋・中を学ぶ
調理師科(1年制)の授業と実習
調理師科は、日本料理・西洋料理・中国料理の基本と応用を、1年間で学ぶ学科です。実習では、次のような内容に取り組みます。
| 実習 | 学ぶ内容 |
|---|---|
| 日本料理 | 素材のうまみを理解し、味を引き立てる技術。焼き物・蒸し物・酢の物などを学び、会席料理のコーディネートを目指す |
| 西洋料理 | フランス・イタリア・スペイン料理。前菜からメインまで、ホテルやレストランに近い水準のレシピに対応する力を養う |
| 中国料理 | 点心の高度な調理法、特殊な食材の扱い、薬膳料理 |
| コース料理 | 和・洋・中の応用として、コース料理にも挑戦 |
実習と並行して、「食生活と健康」「食品と栄養の特性」「食品の安全と衛生」「調理理論と食文化概論」といった座学も学びます。卒業と同時に、国家資格の調理師免許を取得できます。
調理スペシャリスト本科(2年制)の授業と実習
調理スペシャリスト本科は、ホテルシェフを目指す2年制の学科です。
1年次は、和・洋・中の調理実習を繰り返し、基礎力を固めます。たとえば、日本料理では包丁の研ぎ方・使い方、魚の三枚おろし、天ぷら、出汁の引き方、おせち料理。西洋料理では生パスタや鴨胸肉のロースト。中国料理では五目炒飯や餃子などを学びます。
2年次は、ホテルシェフに必要な大量調理、メニュー開発、パーティでのサービスを実践的に学びます。公式サイトで紹介されている実習は次の4つです。
| 実習 | 内容 |
|---|---|
| マスターシェフチャレンジ実習 | 目標を立てて技術を磨く。チームで調理し、審査員が衛生・技術を採点、特別講師からフィードバックを受ける |
| 専門食材ラボトリー実習 | 鴨肉、チーズ、ポルチーニ茸などの食材の特長を、見た目・香り・食感で理解し、引き出す調理法を学ぶ |
| フードプランニング | 食品関連企業などからの依頼を受け、チームでメニューや商品を開発。プレゼン審査を経て、優秀作品は商品化・実店舗での販売につながる |
| サービス実習 | ホテルのパーティ会場での役割を総合的に学ぶ。ブライダル会場での実地研修もある |
2年次には、約3週間のインターンシップも含まれます(年度により内容が異なる場合があります)。
製菓系の授業内容|洋菓子・和菓子・製パンの3分野
製菓スペシャリスト本科(2年制)の1年次
製菓スペシャリスト本科の1年次は、洋菓子・和菓子・製パンの3分野の基礎を学びます。いきなり専門を決める必要はありません。
| 分野 | 1年次で学ぶ内容の例 |
|---|---|
| 洋菓子 | 絞り方、基礎生地の仕込みと焼成、基本生地の応用、クリームの基本 |
| 和菓子 | 和菓子器具の取り扱い、寒天の扱い、製餡・包餡技術 |
| 製パン | 生地の仕込み、生地の焼成、製パンの基礎技術 |
器具の使い方や衛生面の知識から始まるので、未経験でも段階的に進められます。
製菓衛生師科(1年制)のプロジェクト科目
製菓衛生師科は、1年間で製菓衛生師の受験資格を取得できる学科です。洋菓子(生地、クレーム、絞り、ナッペ、シュガーアートや飴細工など)、和菓子(日常菓子や練り切り、製餡の基礎から造形まで)、製パン(生地づくりから焼成まで)の基礎実習に加え、好きな科目を選んで集中して学ぶ「プロジェクト科目」があります。
- シュガークラフト:ウエディングケーキやフラワーなどのデコレーションを作品として完成させる
- マジパン:アーモンドと砂糖のペーストを加工する技術
- 点描画:無数のドットで、絵画のように菓子を飾る技術
有名パティシエによる特別実習も開講されます。
製菓スペシャリスト本科の2年次|2つのコース
2年次は、将来の目標に合わせて次の2コースから選びます。製菓衛生師の試験対策やインターンシップにも取り組みます。
| コース | めざす姿 | 主な学び |
|---|---|---|
| パティスリーコース | パティシエ | カフェ実習、伝統・地方菓子の研究。スピードや大量生産への対応、対面販売の接客を学ぶ |
| スイーツプロデュースコース | カフェ開業、ホテル・ブライダル・ベーカリーなど | 応用技術、オリジナルレシピの考案、商品化に向けたプレゼン、企業との産学連携による商品開発 |
国家資格の製菓衛生師は、試験の実施や免許の申請を都道府県が行います。神戸市の手続きは、製菓衛生師|神戸市のページで確認できます。
実習の1日を見てみよう|カフェ実習
パティスリーコースの「カフェ実習」は、学校1階のエントランスで、学生が製造から接客までを担当する実習です。ケーキは前日から仕込み、当日に仕上げて販売します。1日の流れは次のとおりです。
- ミーティング
- 製造
- ディスプレー
- オープン
- 接客
- お会計
販売するケーキの例は、ムースヴァニーユ、モンブラン、苺のショートケーキ、ベイクドチーズケーキなどです(年度により異なります)。作る力だけでなく、お客様に届けるところまで体験できるのが特長です。
調理系の1年の流れ|4月から卒業まで
調理系の学科の1年目は、次のように進みます(公式ブログ「料理ができなくても大丈夫!」より)。
| 時期 | 学ぶこと・できごと |
|---|---|
| 4〜6月 | 調理服の着方、器具の使い方と清掃、衛生面の基本。野菜の切り方や魚の火入れなど。「初歩の初歩」から始まる |
| 7〜9月 | 座学と実習のテストで、自分のスキルを確認。夏休みは自主練習でレベルアップ。就職活動も始まる |
| 10〜12月 | 基礎の反復練習を続けながら、現場で求められる技術を磨く。外部講師の応用講座が増え、専門学生限定の調理コンクールの予選も始まる |
| 1〜3月 | 1月に後期の実習試験。学園祭や卒業発表会で集大成を披露し、卒業 |
関連記事:料理ができなくても大丈夫!初心者でもついていける調理師専門学校の授業内容とは?
学科別に目指せる職業|卒業後の進路の例
授業で身につけた技術は、卒業後の仕事につながります。公式サイトで紹介されている職業や、卒業生の就職先の例を、学科ごとにまとめました(2026年11月2日確認)。
| 学科・コース | 目指せる職業の例 | 卒業生の就職先の例(公式サイトより) |
|---|---|---|
| 調理師科(1年制) | 調理スタッフ、シェフ(国家資格の調理師免許を取得) | ホテルオークラ神戸(調理スタッフ)、リーガロイヤルホテル(大阪)(シェフ) |
| 調理スペシャリスト本科(2年制) | ホテルシェフ、調理スタッフ | 北野ホテル、ホテルオークラ神戸、東天閣 |
| 製菓衛生師科(1年制) | パティシエ、ブーランジェ(パン職人)など製菓・製パンの仕事 | クーズコンセルボ 東加古川店(ブーランジェ) |
| 製菓スペシャリスト本科(2年制) | パティスリーコース:パティシエ スイーツプロデュースコース:カフェ開業、ホテル・ブライダル・ベーカリーなど |
キルフェボン グランフロント大阪店、ルシュクルシュクル、パティーナ大阪(いずれもパティシエ)ほか |
| Wライセンスコース(2年制) | 調理・製菓の両方の国家資格を目指し、調理スタッフなど | 神戸メリケンパーク オリエンタルホテル、レストランテベリーニ(いずれも調理スタッフ) |
このほか、公式サイトの学科一覧では、調理分野の進路としてホテル・レストランのシェフ、日本料理人、中国料理人、寿司職人、料理研究家、給食調理員、製菓分野の進路としてパティシエ、ブライダルパティシエ、ショコラティエ、バリスタ、ヴァンドゥーズ、フードコーディネーターなどが紹介されています。
就職先は年度によって異なり、上記は一部の例です。就職先の見方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:専門学校選び、保護者が確認しておきたい3つのポイント|就職・学費・サポート体制を徹底解説
時間割や1日のスケジュールは?
学科ごとの時間割は公式サイトに掲載されていますが、画像での紹介です。実習の日や座学の日の配分は、学科や学年、時期によって変わります。具体的な1週間のイメージは、オープンキャンパスの個別相談や資料請求で確認すると確実です。
なお、授業の空き時間には、無料の「フォローアップレッスン」を受けられます。個人に合わせた指導を受けられるので、苦手な技術を重ねて練習したいときに活用できます。
未経験でも授業についていける?
結論から言うと、包丁を握ったことがない人でも大丈夫です。調理系は4月の最初に、調理服の着方や器具の使い方から始まります。製菓系も、器具の使い方と衛生面の基礎からスタートします。
「不器用だから」「料理が苦手だから」と心配な人は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:製菓・調理は未経験でも大丈夫?不器用でも安心して学べる理由
調理も製菓も学びたいなら|Wライセンスコース
調理と製菓、どちらにするか決めきれない人には、Wライセンスコースがあります。1年目は製菓、2年目は調理を集中して学び、2年間で調理と製菓の国家資格を目指します。
関連記事:Wライセンスとは?調理師免許と製菓衛生師を2年間で同時に目指せる学び方
学科ごとの学費や学べる内容は、こちらの早わかりガイドにまとめています。
関連記事:神戸国際調理製菓専門学校 早わかりガイド|学科・学費・住まい・就職サポート
まとめ:授業の雰囲気は、体験して確かめよう
調理・製菓の専門学校の授業は、基礎の実習から始まり、2年制では企業連携やカフェ実習など現場に近い学びへと進んでいきます。ここまで読んで気になった学科があれば、オープンキャンパスで実際の実習を体験してみてください。体験授業を通じて、授業の雰囲気や先生との相性も確かめられます。
関連記事:【初めての方へ】オープンキャンパスを120%楽しむための「完全ガイド」
実習内容や取得できる資格は年度により異なる場合があります。最新の情報は各学科のページでご確認ください。