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調理師の専門学校 通信教育と通学を徹底比較!プロのシェフになるためにはどちら?

調理師の専門学校 通信教育と通学

調理系の専門学校には通信と通学の2つの方法があることをご存知でしょうか?

今回は、通信教育・通学のそれぞれのメリットについて詳しくお話していきます。

調理系の専門学校には、通学制だけでなく通信講座も設けているところもあります

現在では調理系の専門学校に通学制と通信教育の両方を設けているところもありますが、以前は通信教育がありませんでした。

その理由としては、調理師免許は国家資格のため、国が定めているカリキュラムをこなさなければならないからです。

そのカリキュラムには調理実習の時間もあります。

通信教育では実習を行うことが難しいので、通信制の調理学校はなかったのだと考えられます。

しかし、現在では「通信教育」を設けている調理系の専門学校はあります。

通信講座がある専門学校でも、調理師になるために必要な技術やレシピについて専門的に学ぶことが可能です。

ただし、通信講座を受講するだけでは調理免許を取得できません。

専門課程を履修していない方の場合、調理師試験を受験するには「2年以上の実務経験」が必要です。

通信教育は、この「実務経験」に該当しないので、すでに2年以上実務経験がある方に、特におすすめとなっています。

通信教育が学べる専門学校で調理について学ぶメリット3選

まずは通信で調理について学ぶメリットを3つ、ご紹介していきます。

学費が安い

これが最も分かりやすいメリットでしょう。

昼間部はおよそ年間150万、夜間部はおよそ年間100万を学費として支払う必要があります。

一方で、通信教育だとわずか20万ほどのようです。通学に比べ、コストを抑えて学習することができます。

また、20万円であれば、奨学金を借りずにアルバイトをしながら自分で払うことも比較的容易だと考えられます。

なぜこれほど学費に差があるのかというと、通信教育には実習で取り扱う材料費や施設を利用するためにかかる費用が必要ないためです。

働きながら学べる

通信教育の場合、拘束時間がまったくないため、自分のペースで学習を進めることができます。

例えば、通学とは違い、学校へ出向く必要もほとんどありませんし、定められた授業時間もありません。

そのため、日中は仕事やアルバイトを行い、帰宅後に学習を進めることが可能です。

本業が忙しくて日中に時間の取れない方や、小さい子どもの面倒を見ている方でも学習することができるのは通信課程の大きなメリットと言えるでしょう。

お菓子の国家資格であれば取得も可能

残念ながら、調理師免許の取得は通信教育だとできませんが、「製菓衛生師」という国家資格であれば、通信教育で取得することが可能となっております。

パン職人、和菓子職人、洋菓子職人になるためには製菓衛生師という資格は必要ありません。

しかし、パン職人、和菓子職人、洋菓子職人として働きたいと考えている場合、製菓衛生士を保持していると経験をアピールすることができるため、大きなアドバンテージとなります。

通学で調理について学ぶメリット3選

ここまでは通信で調理を学ぶメリットについて紹介しましたが、ここからは通学で調理を学ぶメリットを3つご紹介いたします。

実践的な学びができる

独学だと、何をどのように、どのぐらいの時間をかけて学べばよいのか分かりません。

しかし、通学であれば、入念に考えられたカリキュラムが準備されているため、それに沿って効率的に学習を進めることができます。

さらに、実習などを通して、食材の切り方や調理器具の使い方などの基礎から細かく学ぶことも可能です。

それだけではなく、衛生管理など調理以外に関する知識も獲得することができます。

例えば、飲食によって引き起こされる問題と、その予防方法などについては独学で学ぶことは難しいでしょう。

将来的に飲食店の経営をしたいと考えている場合は、衛生面には特に気を配る必要があります。

万が一、衛生管理に間違いや不備があり、食事を提供したお客様に健康被害を与えた場合には損害賠償金を支払うだけではなく、お店そのものの評判が著しく下がってしまうなどの大問題となります。

そのため、衛生関連の学習を実践的に学ぶことができるのは、通学のメリットの1つであると考えられます。

同じ志の仲間と高めあえる

調理師学校ですから、「将来は調理師として活躍するんだ!」という同じ志を持つ人たちが多く集まります。

「私は将来、和食のレストランを経営するのが夢なんだよね!」

「フランス料理が大好きだから、卒業後はパリに料理留学しよう思っているんだ!」

このようにお互いに目標や夢などを語り合うことで、勉強のモチベーションを高く保つことができるでしょう。

ここで出会った仲間は、学校を卒業してからもお互いに悩みや困りごとなどを相談できる大切な仲間となるでしょう。

疑問・不安を即座に解消できる

調理師になるために必要な勉強というのは、専門的で難しい内容です。

そのため、授業を受けていると分からないことが出てきたり、学習内容に対して疑問を抱いたりすることが出てくると考えられます。

そんな時、専門学校に通学していれば、先生方にいつでも、何度でも質問することが可能です。

それから、学習を進めていくうちに、

「私はこのまま調理師として活躍できるのだろうか…?」

「授業が難しくてまったくついていけないから、卒業できないかも…」

こういった不安を持つこともあるでしょう。この不安もクラスメイトや先生方に相談をすることですぐに解消できます。

独学の場合はこのような機会は中々ありませんから、知識のある人にいつでも相談することができるというのは、通学における大きなメリットであるといえるでしょう。

まとめ~調理の勉強をしたければ「通学」がベスト~

今回は調理師専門学校の通信と通学のメリットについてご紹介いたしました。

通信教育の場合、学校によっては100万円ほど学費を抑えることが可能であったり、仕事をしながらでも自分のペースに合わせて学習を進めていけたり、国家資格の習得が可能であったりといったメリットがあります。

しかし、必要とする資格が取得できない場合がありますし、1人での学習がメインとなるので、モチベーションが維持できるかどうかを考えておきましょう。

通学のメリットとしては、基礎から実践的なスキルを学ぶことができる点や、同じ夢を持つ仲間たちと出会えることで夢や希望に向かって高いモチベーションのまま勉強できる点、困った時にすぐに質問ができる先生方がいる点などが挙げられました。

自分の目的や生活スタイルに合わせて、通信と通学のどちらが向いているのかを考えてみましょう。

-〇この記事の執筆者〇-

神戸国際調理製菓専門学校

本校は神戸で唯一、調理と製菓が学べる学校です
「一人ひとりの味を、ずっと応援」をコンセプトに調理と製菓、それぞれに幅広い視野をもったプロを育成しています。料理を2年間勉強するコースである調理スペシャリスト本科では調理師免許の他に「介護食士3級」「食育インストラクター」など在学中に最大9種類もの資格を取得可能です。お菓子を1年間勉強する「製菓衛生師科」や2年間勉強する「製菓スペシャリスト本科」では製菓衛生師の受験資格を取得可能です。

フランス・パリの街並みを再現した1Fエントランスは学生カフェを併設しております。JR元町駅から南に徒歩3分。