【活躍する卒業生の紹介】リッツカールトンを経て独立!「Due Pazzi」オーナーシェフ 山村光輔さん(大阪府立今宮工科高等学校 出身)

神戸国際調理製菓専門学校を卒業し、調理業界の第一線で活躍する卒業生をご紹介するインタビュー企画。
今回は、2016年に調理スペシャリスト本科を卒業し、大阪での修業を経て、2026年9月にご自身の店「Due Pazzi(ドゥエ パッツィ)」をオープンされた山村晃輔さんにお話を伺いました。
調理業界を目指す高校生や保護者の皆様に向けて、夢を叶えるまでの道のりや、プロとして大切にしている想いをお届けします。
目次
プロフィール
| お名前 | 山村光輔さん |
| 卒業年度 | 2016年卒業(調理スペシャリスト本科) |
| 出身高校 | 大阪府立今宮工科高等学校 |
| 現在の勤務先・肩書き | 「Due Pazzi(ドゥエ パッツィ)」 オーナーシェフ |
卒業から現在までのキャリア
- 2016年:「ザ・リッツ・カールトン大阪」に入社。ホテル厨房にて確かな技術と経験を積む。
- 2026年9月:自身の店「Due Pazzi」をオープン、現在オーナーシェフとして活躍中。
スポーツ一筋から、一皿の感動をきっかけに料理の世界へ
――いつ頃から調理の道を志そうと思いましたか?
高校3年生のとき、両親と一緒に大阪の有名星付きレストランに行ってフレンチのフルコースを食べたとき、強烈な衝撃が走りました。「自分もこんな料理が作れるようになりたい」と心から思い、それまでスポーツ一筋だった自分の新しい道として料理の世界に進むことを決めました 。
「Due Pazzi」オーナーシェフとしての現在とこだわり
――現在の詳しい業務内容や、仕事で注力されているポイントを教えてください。
現在はオーナーシェフとして店舗運営や調理全般を担当しています。特に注力しているのは、お客様とのコミュニケーションを大切にすることです。お客様からいただいたアドバイスは、良いことも悪いこともすべて受け止め、お店の改善に活かすことにしています 。以前勤めていたホテルではお客様と直接お話しする機会が少なかったからこそ、独立した今、お客様との距離が近いこの環境をとても大切にしています。
――この仕事の醍醐味や、やりがいを感じる瞬間はどのようなときですか?
ベースとなるメニューを見たときに、「自分だったらもっとこうする」と探求心が尽きないことがこの仕事の最大の醍醐味です。
ホテルで働いていた当時、南イタリア・シチリア島の伝統的な「イワシのパスタ」を提供していた際、「もっとお客様に美味しく食べてほしい」という一心で、料理長に「同じイタリアの産地のピスタチオを使ったソースに変更してみてはどうか」と提案したことがあります。そのアイデアを料理長に採用していただけた経験は、今でも私の大きな原動力になっています。
知らないことが多すぎることに気づかされるたびに、自分がレベルアップし、成長できている実感があります。それと同時にやっぱり料理の世界は奥が深いなと感じることも多いです。
業界を目指す若者へ――プロとして大切な「人間力」
――これから調理業界を目指す高校生や、後進の指導において大切にしていることは何ですか?
とにかく「謙虚であること」です。「はい」「すみません」を素直に言えることが何よりも大切だと考えています。 私も学生時代はなかなかそれができていませんでしたが、当時本校で指導してくださった先生から「常に謙虚であれ。そうすれば、卒業して新人として働くときに先輩たちに絶対に可愛がられるから」と教えを受けました。実際に社会に出て、その教えの通りだと実感しました。学校で、調理の技術だけでなく、こうした人間力をしっかりと伸ばしてもらえる指導をしていただけたことに、とても感謝しています。
これからの目標と挑戦
――現在の課題は何ですか? また、今後の目標を教えてください。
現在の大きな課題は「集客」です。どれだけ美味しい料理を作ることと同じくらい、お客様に知っていただき足を運んでいただくことは大切だと痛感しているので、もっと勉強しなければいけないと感じています。 今後の目標は、イタリアンレストランとして地域のお客様に真っ先に選ばれる存在になることです。そして将来的には2号店を出店したいと考えており、ゆくゆくは高級フレンチを手がけることが夢です。
本校(神戸国際調理製菓専門学校)で学んでよかったこと
――数ある学校の中から、なぜ本校を選ばれましたか?
オープンキャンパスに参加した際、先生との距離が非常に近かったことが最大の決め手でした。大阪の他の学校のオープンキャンパスにも行きましたが、質問しても十分に答えてもらえないこともありました。しかし本校では、まだ入学前の段階であるにもかかわらず、質問に対して「なぜこうなるのか」という理由や本質から丁寧に教えてくれたのが非常に印象に残っています 。「この学校なら絶対に成長できる」と確信して入学を決めました。
――実際に学んでみて、一番よかったと感じていることは何ですか?
先ほどの繰り返しにはなりますが、一番良かったのは「人間的に大きく成長できたこと」です。
卒業後にホテルで6年間修業し、こうして自分の店をオープンしてここまで来られたのは、当時やんちゃだった私を見捨てず、熱心に指導してくださった先生方のおかげだと心から感謝しています 。
【編集後記】
取材中、終始謙虚な姿勢と料理への熱い探求心を語ってくださった山村さん。技術の習得だけでなく、学生時代に培った「人間力」や「素直さ」が、トップホテルでの経験を経て、自身のオーナーシェフとしての独立・活躍につながっていることが強く伝わってきました。調理業界や将来のシェフを目指す高校生の皆さんに、大きな刺激と勇気を与えてくれるお話でした。
【お店情報】
| 店名 | 「Due Pazzi(ドゥエ パッツィ) |
| 住所 | 神戸市中央区中山手通2ー20ー6 天竺ビル1F |
| ジャンル | イタリアン・ピッツァ |
| 営業時間 | Lunch 11:00〜14:00 / Dinner 17:00〜21:00 / Bar 21:00〜24:00 |
