【活躍する卒業生の紹介】BISTRO Uni-toオーナーシェフ 幸田卓士さん 調理スペシャリスト本科2013年卒(滝川第二高等学校出身)

今回は、本校の卒業生で、現在は西宮で「BISTRO Uni-to(ビストロユニート)」のオーナーシェフとしてご活躍されている幸田卓士(こうだ たくし)さんにインタビューを行いました!
幸田シェフは、高校時代に料理の道を志し、本校で専門的な知識と技術を習得。
卒業後はホテルやブライダル企業での経験を経て、2023年にご自身のお店をオープンされました。
「BISTRO Uni-to」は、洗練された色合いとウッド調の家具が温かい雰囲気を作り出す、家族連れでも気軽に立ち寄れる居心地の良いビストロです。
お客様一人ひとりの「ありがとう」を大切にし、素材を活かした美味しい料理を提供されています。
今回は、そんな幸田シェフの学生時代から現在に至るまでのキャリア、そして仕事への情熱について、たっぷりとお話を伺いました。
調理や製菓の道を目指す高校生の皆さんにとって、きっと大きなヒントと励ましになるはずです!ぜひ最後まで読んでくださいね。

目次
店の雰囲気づくりに注力
Q1. まずは、幸田シェフのこれまでのキャリアについて教えていただけますか?
幸田シェフ: 2013年に神戸国際調理製菓専門学校の調理スペシャリスト本科を卒業しました。卒業後は、「ラスイート神戸」に入社し、9年間勤務しました。その後、大阪のブライダル企業で経験を積み、2023年に念願だった自分の店「BISTRO Uni-to」を開業しました。現在は、オーナーシェフとして日々奮闘しています。
Q2. 現在、「BISTRO Uni-to」でのお仕事内容や、特に力を入れていることを教えてください。
幸田シェフ: オーナーシェフとして、調理はもちろんのこと、お店の運営業務全般を担当しています。特に力を入れているのは「店の雰囲気づくり」ですね。お客様に「明るく居心地が良い」と感じてもらえるような空間を目指していて、お客様には気軽に立ち寄っていただけるような環境づくりを心がけています。
家具もあえて普通の家具屋さんで購入しました。お子さん連れのご家族もそうですが、お子さんが独り立ちされてから、ご夫婦の時間を大切にしたい時の食事にも利用していただけるようなお店でありたいと思っています。

料理が自分の武器になる
Q3. 調理の道を志したきっかけは何だったのでしょうか?また、ご自身のお店を持とうと思ったのはいつ頃からですか?
幸田シェフ: 小さい頃から料理は好きだったのですが、本格的に料理の道を目指そうと思ったのは高校生の時です。滝川第二高等学校のサッカー部に所属していたのですが、将来に向けて何か「武器」になるものが欲しいと考えていました。その時、一番良いと思ったのが料理だったんです。
自分のお店を持とうと思ったのは、学校を卒業して実際に働き始めてからですぼんやりとした夢は学生時代から持っていましたが、現場で経験を積むうちに「いつか自分の店を持ちたい」という気持ちが強くなっていきましたね。
Q4. 幸田シェフのお仕事におけるモットー(信条)は何でしょうか?
幸田シェフ: 私のモットーは、「アットホームな職場づくり」です。これはお店の雰囲気づくりにも共通していますが、スタッフが働きやすい環境であれば、自然と良いサービスが生まれ、それがお客様にも伝わると考えています。スタッフとは常にヒアリングを行い、働きやすい職場づくりを目指していますし、お店の雰囲気づくりやメニューを考えるときにでもスタッフの意見を積極的に取り入れることが多いです。
料理に関しては、「素材を活かすこと」を心がけています。塩分が高いものは控えるなど、素材本来の味を最大限に引き出すようにしています。
お客様の笑顔と“ありがとう”が原動力!
Q5. お仕事の醍醐味、魅力、やりがいはどんな時に感じますか?
幸田シェフ: お客様からの「ありがとう」という言葉ですね。これが一番のやりがいです。個人店でカウンター席もあるので、お客様との距離が非常に近いんです。だからこそ、お客様の「美味しい」という言葉や感謝の気持ちがダイレクトに伝わってきます。その瞬間に幸せを感じますね。
あとは、個人店のオーナーになったことで、家族との時間が増えたことも大きな魅力です。
Q6. これから調理や製菓の業界を目指す若者に向けて、この業界で働く上で大切なことを挙げるとしたら何でしょうか?
幸田シェフ: 「探求心を常に持つこと」だと思います。色々な方と話をして見聞を広めることも大切ですし、疑問に思ったことや気になったことは常に調べたりして、解決するように努めることが重要です。
それから、「料理人=忙しい」というネガティブなイメージは持ってほしくないですね。確かに大変なこともありますが、どんな職業でも大変な時はあるものですから。自分の好きなこと、興味のあることを深く掘り下げていく姿勢が、この業界で成功するための鍵だと思います。
Q7. 今後の目標や夢があれば教えてください。
幸田シェフ: 今後の目標は、「しっかりとお店を続けていくこと」です。私たちの店が少なからずお客様にとっての何かになっているはずだと思っています。だからこそ、お店をなくしてはいけないという気持ちが強いです。日々色々な問題はありますが、これからも頑張っていきます。

専門学校時代の学びがあったからこそ、今がある
Q8. 最後に、神戸国際調理製菓専門学校を選んだ理由と、学校で学んだことで現場で役立っていることを教えてください。
幸田シェフ: 神戸国際調理製菓専門学校を選んだ理由は学校の規模感と、先生との距離感です。
大きな学校に行くと、自分自身が埋もれてしまいそうな気がして、先生との距離が非常に近い本校を選びました。分からないことがあればすぐに先生に聞くことができたのは本当に良かったです。調理スペシャリスト本科の2年目では、自分たちでフルコースを作ったりと色々なことをやらせてもらえたのですが、その時も先生方に気軽に質問できたので、とても学びが深まりました。
学校で学んだことで現場で役立っていることはたくさんあります。包丁の技術はもちろんそうですが、何よりも社会人として、そして調理師としての言葉遣いや姿勢は、今でも非常に役に立っています。
「温かい料理は温かいうちに提供する」ということは当たり前のことですが、そのためには、時間を逆算して料理を作るという考え方がとても大切だと学びました。ホテルでフルコースを作る際も、お客様の状況を把握しながら料理提供のタイミングを計る必要がありますし、ブライダルでは式の進行に合わせて料理を提供することが非常に重要になります。
もちろん、卒業して実際に現場に出てから学ぶことも多かったですが、その土台となる専門学校時代の学びがあったからこそ、今があると思っています。学校で学べたことは本当に大きかったと感じています。
幸田シェフ、貴重なお話をありがとうございました!
最後に
幸田シェフのインタビューを通して、お客様への想いや、料理への情熱、そして探求心を持ち続けることの大切さが伝わってきましたね。高校生の皆さん、いかがでしたでしょうか?
「BISTRO Uni-to」は、幸田シェフの温かい人柄とこだわりが詰まった素晴らしいお店です。西宮にお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

BISTRO Uni-to(ビストロユニート)
オーナーシェフ 幸田卓士
〒662-0856 兵庫県西宮市城ケ堀町6−11