【活躍する卒業生の紹介】THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection Culinary MIZUKI Kitchen 黒籔光厳さん(岡山県立津山商業高等学校出身)

今回は、本校の卒業生で、現在「THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection」の「Culinary MIZUKI Kitchen(鉄板焼 瑞)」でコミ・シェフとしてご活躍されている黒籔光厳さんにお話を伺いました。
岡山県出身の黒籔さんが、どのようにして食の道に進み、活躍されているのか、その魅力に迫ります!
目次
Q1: 卒業から現在までのキャリアについて教えてください。
黒籔さん:2023年3月に神戸国際調理製菓専門学校を卒業後、2023年に「ホテルグランヴィア岡山」に入社しました。
そして、2024年には「THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection」の「Culinary MIZUKI Kitchen(鉄板焼 瑞)」に異動し、現在に至ります。
Q2: 現在のご担当業務について教えていただけますか?
黒籔さん:現在ではコミ・シェフとして、調理補助や食材の下処理をメインに行っています。

Q3: いつ頃から調理の道を志そうと思いましたか?また、その理由は何でしょうか?
黒籔さん:実家が養豚場を経営していまして、小さい頃からよく手伝いをしていました。
そしてその養豚場で父と知人のイタリア料理のシェフとで豚肉を使った料理対決のようなことをよくやっていたんです。
そのシェフが作る料理がとても美味しくて感銘を受けたこともありました。それだけでなく料理に対する情熱的な姿勢や、調理をしている姿もかっこよくて、「料理の道もいいなぁ」と思うようになり、志すようになりました。
それが大体中学3年生の時だったと思います。
Q4: 周りのほとんどの人が大学進学や就職を選ぶ中で、なぜ専門学校へ行こうと思ったのですか?
黒籔さん:料理の道に進むきっかけとなったシェフに、就職ではなく専門学校に行くことを勧めていただきました。
今思うと資格も取れたし、同じ道を志す友達にも出会えたので専門学校に進んで良かったと思います。そのシェフには感謝ですね。
Q5: 専門学校選びで、なぜ神戸国際調理製菓専門学校を選びましたか?
黒籔さん:入学を決めた理由は「神戸」という土地です。
岡山から比較的近いことと、神戸に姉が住んでいたので安心感もありました。
新しい環境で学ぶことは不安もありましたが、知っている人が近くにいるというのは心強かったですね。
地方出身者にとって、慣れない土地での一人暮らしは大変なこともありますが、神戸は都会でありながらも落ち着いた雰囲気があり、とても過ごしやすい場所でした。
Q6: 仕事の醍醐味、魅力、やりがいはどのようなときに感じますか?
黒籔さん:今は料理の仕込みをメインに担当していますが、その中で「できなかったことができるようになった」という、自分がどんどんレベルアップしている感覚にやりがいを感じます。
例えば、魚の三枚おろしは学校の授業でも教えてもらい、基礎的なことは理解していたのですが、いざ、お客様に出す料理となると、なかなかうまくいかないことも多くありました。
でも、練習を重ねていくうちに体で覚えることもできるようになりましたし、出来が良くて先輩から褒められると、すごく嬉しいと感じます。
自分の技術が向上していることを実感できる瞬間は、この仕事の大きな魅力です。
Q7: 離職率が高いと言われる飲食業界で、辞めずにここまで来ることができた理由をお聞かせください。
黒籔さん:現在、この業界に入って3年目になりますが、毎日フレッシュな気持ちで楽しく仕事ができていることが大きな理由です。
一人で抱え込まずに相談できる先輩や仲間がいることは、長く働き続ける上で非常に重要だと私は思います。「THE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collection」では、実際に先輩や仲間とも良いコミュニケーションが取れていてとても働きやすいです。また、厳しい時には厳しく指導してくれる環境が、自分に合っていることも、ここまで続けてこられた理由の一つだと考えています 。
Q8: この業界を目指す若者に、働く上で大切なことを挙げるとすれば何でしょうか?
黒籔さん:基礎技術をしっかりと身につけておくことが大切です。
学校で学ぶ基礎は、プロとして働く上で本当に重要だと痛感しています。それから、フランス語や食材の名前もよく使うので、授業をしっかりと聞いておけばよかったなとつくづく思います。学校で学べることは、すべて将来に繋がるので、今の学生には一つ一つの授業を大切にしてほしいですね。
Q9: 現在のご自身の課題は何でしょうか?その改善・解決に向けての取り組みを教えてください。
黒籔さん:課題は「段取りが苦手」なことです。
最終的な完成形から逆算して考えることがまだまだできていないと感じることがあります。例えば、冷蔵庫に食材を取りに行くときに、段取りを考えずに行ってしまうので、一度にまとめて取りに行けばいいものの、何度も行き来してしまい時間もロスしがちです。そうならないためにも、先輩から言われたことは必ずメモを取り、忘れないように努力しています。日々の業務の中で、常に効率を意識するようにしています。
Q10: 今後の目標や計画、夢を教えてください。
黒籔さん:今はまだ、大きな夢のようなものはありませんが、Culinary MIZUKI Kitchenの一員である限りは、一人でメインの料理を担当できるように頑張っていきたいです。そのために、チームの戦力となれるように、日々努力を重ねていきます!

インタビューを終えて
黒籔さん、貴重なお話をありがとうございました!
岡山県から神戸に出てきて、専門学校で学び、プロの料理人として着実にステップアップされている黒籔さんのお話は、これから調理・製菓業界を目指す皆さんにとって、非常に参考になったのではないでしょうか。
特に印象的だったのは、ご自身の成長を喜びと感じ、日々の業務に真摯に取り組む姿勢です。
また、地方出身者として神戸を選んだ理由や、慣れない環境での学び、そして職場の人間関係の大切さなど、具体的なエピソードを交えてお話しいただけたことで、入学を考えている皆さんの不安も少しは解消されたのではないかと思います。
基礎技術の重要性、そして学び続けることの大切さ。これらは、どの業界でも共通して言えることですが、特に『手に職をつける』調理の世界では欠かせない要素です。黒籔さんのように、一つ一つの経験を自身の成長に繋げ、目標に向かって努力し続けることこそが、プロとして成功するための鍵だと改めて感じました。
神戸国際調理製菓専門学校では、黒籔さんのように夢を追いかける皆さんを全力でサポートします。
最新の設備と経験豊富な講師陣のもと、基礎から応用まで実践的なスキルを習得できるカリキュラムを用意しています。また、地方出身の学生さんも安心して学べるよう、学費支援や一人暮らしのサポート体制も充実させています。
ぜひ一度、神戸国際調理製菓専門学校のオープンキャンパスにお越しください
