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【祝!連覇】日本代表!的場シェフ(2006年卒)が語る、神戸国際調理製菓専門学校での学びと世界への挑戦

2025年1月24日(金)から25日(土)に、フランス・リヨンで開催された世界最高峰の洋菓子コンクール「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2025」において、日本代表チームが、2位のフランスを抑え、見事優勝し、世界大会での連覇を達成しました。

連覇を達成したメンバーの一人に本校卒業生の的場勇志シェフ(神戸国際調理製菓専門学校 製菓衛生師科2006年卒/現 株式会社 美十/京都府立丹後緑風高等学校)もいらっしゃいます。

今回は、世界を魅了した的場シェフの情熱と挑戦の軌跡を、インタビュー形式でお届けします。

インタビュアー: この度は「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2025」優勝、本当におめでとうございます!まずは、今の率直な気持ちをお聞かせください。

的場シェフ: ありがとうございます!本当に夢のような気持ちです。チームメンバー、関係者の皆様、そして応援してくださった全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

インタビュアー: 大会を振り返ってみて、いかがですか?

的場シェフ: 大会までの道のりは、決して平坦ではありませんでした。特にレシピや作品のデザイン構成に関しては最後まで試行錯誤を繰り返しました。練習でも、思うようにいかないことや、時間内に終わらないこともありました。しかし、チームメンバーと励まし合い、助け合いながら、最後まで諦めずに挑戦することができました。

インタビュアー: チームメンバーとの協力はいかがでしたか?

的場シェフ: チームメンバーは、それぞれの得意分野を生かし、互いに尊重し合いながら、最高のチームワークで臨むことができました。私にとって、かけがえのない仲間たちです。

インタビュアー:技術、チームワークは言うまでもないと思いますが、ご自身が考える優勝の最大の決め手は何だと思いますか

的場シェフ:一番は自分たちが楽しそうにしていたことだと思います。審査員も巻き込んでのパフォーマンスは自分たちが想像していた以上にいいものになりました。

インタビュアー: メンバーの皆さんとは経歴もお立場も違う中でプレッシャーなども大きかったのではないでしょうか

的場シェフ: そうですね。でもフランス代表で出てらっしゃる同じ日本人の厚治シェフのほうが計り知れないプレッシャーがあったと思います。

インタビュアー: 厚治シェフも神戸国際調理製菓専門学校の出身だそうですね。

的場シェフ:はい、一つ上の先輩です。今はフランスを舞台に活躍されていてとても尊敬しています。

夢を追いかけ、世界を魅了するパティシエへ

インタビュアー: 的場シェフがパティシエを目指したきっかけは何ですか?

的場シェフ: 一番は親の影響です。料理屋を営んでいたので、小さい頃からよく手伝いをしていたんです。そこで、料理やスイーツが人を笑顔にする瞬間を何度も目の当たりにして、「人に幸せを届ける仕事って素敵だな」と思うようになりました。特に、お客様が私たちの作った料理やスイーツを食べて、笑顔になったり、「美味しい」と喜んでくださったりする姿を見ると、本当に嬉しかったですね。

インタビュアー: なるほど。

的場シェフ: それで、「将来は、自分もそんな風に人を笑顔にできる仕事がしたい」と思うようになり、パティシエという職業に強く惹かれるようになりました。そして、「洋菓子と言えば神戸だろう!」というイメージが昔からあり、神戸の専門学校に進学を決意したんです。

神戸国際調理製菓専門学校で培った技術と情熱

インタビュアー: 専門学校も色々ありますが、なぜ神戸国際調理製菓専門学校に進学をしようと思いましたか?

的場シェフ:実は他の専門学校のオープンキャンパスにも行きましたが、神戸国際調理製菓専門学校はキラキラしていて『この学校なら!』と思って入学をしました。

インタビュアー: ありがとうございます。神戸国際調理製菓専門学校では、どのようなことを学びましたか?

的場シェフ:洋菓子の基礎技術や知識を学びました。先生方は、もともと一流のパティシエとして活躍されていた方ばかりで、本当に多くのことを教えていただきました。実習中の先生のデモンストレーションの時にもそばに行って、手元をよく観察していました。今振り返るととても積極的でしたね。

インタビュアー: 今の仕事で幼少期の体験や専門学校での学びがとても活かされているんですね

的場シェフ: 幼少期の体験から、「お菓子は人を笑顔にする力を持っている」と信じています。だからこそ、常に「お客様に喜んでいただけるお菓子を作りたい」という気持ちを大切にしています。専門学校で学んだ技術や知識も、日々の仕事に欠かせません。そこで学んだからこそ今の自分があると思っています。そして在学中に特別講師として来ていただいた方にコンクールを勧められたことをきっかけに本格的にコンクールへの出場を目指すようになりました。

インタビュアー: 今後の目標を教えてください。

的場シェフ:さらに技術を磨き、世界中の人々を笑顔にするお菓子を作りたいです。また、後進の育成にも力を入れ、日本の洋菓子界の発展に貢献したいと思っています。

後輩たちへ贈る、熱いメッセージ

インタビュアー: 最後に、この業界を目指す若者へのメッセージをお願いします。

的場シェフ: 夢は諦めずに、努力し続ければ、必ず叶うと信じています。お菓子は、人を笑顔にする力を持っています。ぜひ、お菓子を通して、幸せな時間を過ごしてください。

インタビュアー: 本日は、貴重なお話ありがとうございました!

的場シェフ: ありがとうございました!