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製菓:北村 佳裕先生インタビュー

新しい料理やお菓子が次々と生まれ、流行が目まぐるしく移り変わる現在、時代や学生の特徴に合わせ、エコールCPはどのような教育を志していくのか、製菓担当として10年以上指導に携わっている北村先生にお聞きしました。

製菓:北村 佳裕先生

時代や学生の変化に対応。一人ひとりの成長をほめて伸ばす。

── 10年以上教員を続けられていますが、時代による変化を感じることはありますか?
学生の雰囲気はそれぞれの時代で特徴がありますね。最近の学生は思い切りがいいといいますか、決断力があると思います。そこは我々も見習うべきところですね。
── そうした学生への指導において、心がけていることは何でしょうか?
1番は興味を持たせること。「楽しい」と思うことが、何ごとも上達につながりますから。そしてメリハリをつけること。悪いところはきちんと指摘し、いいところはしっかりほめて伸ばす。特にほめるのは大事ですね。ほめられることにより喜びを感じ、やる気が出て頑張れるという学生も多いので、一人ひとりの成長をしっかり認めるようにしています。
── 学生の成長を感じるのはどのような時でしょうか?
例えば1階エントランス横のオープンキッチンでのカフェ実習において。現場に即した実習なので、その分仕事量や役割も非常に多い。すると、これまでの調理実習ではサブ的な役割で目立たなかった学生が、とても段取りよく動けているなど新しい発見がたくさんあります。成績優秀な学生が活躍できるとは限りません。実践になるほど、いろいろな学生のさまざまな長所を見つけられるんですよ。

世界で戦い、活躍している卒業生。その基礎はエコールCPから。

── これまでの教員生活の中で、印象に残っている学生はいますか?
1期生で印象に残っている女性がいます。本校を卒業後、東京などの有名店で働き、今はフランスのアルザスでM.O.Fを授与された職人のもと、ショコラティエとして頑張っています。先日もフランスの有名な大会で優勝したという記事をFacebookで目にしました。
── それはすごい。うれしいニュースですね。
そうですね。こんなふうに教え子が世界で活躍していることをSNSなどで見聞きすると、私自身とてもうれしく思います。日本国内だけでなく、世界で戦える力をつけている、その基礎を本校で築くことができたことに教員としてのやりがいを感じますね。
── その女性は、在学中はどのような学生でしたか?
とても負けず嫌いでしたね。学内コンテストに出場するためケーキを製作していた時、飾りつけについて私がアドバイスをしたのですが、最終的に彼女は自分なりのやり方で完成させたんです。その結果、2位に終わってしまい、悔し涙を流していました。しかし、それは自分の信念を貫く強さを持っているとも言えると思います。その気持ちの強さが今、世界で活躍する原動力として生かされているのではないかと思います。
製菓:北村 佳裕先生

「好き」な気持ちが、成長や活躍につながる。

── 今後、学生にはどのように成長してもらいたいですか?
継続して活躍し続けられる人材になってほしいです。ものづくりの仕事はすぐに結果が出るものではなく、労働環境としても大変なこともあるかもしれません。けれども、やはり志したからにはやり遂げてほしい。そして続ける中で、自分なりにやりがいや楽しさを見出せる人になってほしいと思います。
── その楽しさがわかる前にやめてしまうともったいないですね。
その通りです。楽しさがわかるまでは、続けてほしいです。そこに到達すると、もうやめられなくなりますよ。
── 現場で活躍し続けるために大切なことは何でしょうか?
何より大切なのは、「お菓子が好き」という気持ち。食べるのもつくるのも両方です。その気持ちは、同じ作業をしていても表に現れます。ですから指導でもまず学生がお菓子づくりを好きになるようしっかりほめて、次にもっといいものをつくろう!とモチベーションを上げていける環境を作りたいですね。

知識や技術はもちろん、社会人の基本を指導していく。

── 神戸で唯一の調理と製菓が学べる学校として、これからどのような指導をめざしますか?
いつの時代も、どんな現場でも重要なのは、あいさつ・礼儀・元気。調理・製菓など仕事内容は現場によって違いますが、これは変わりません。いつも元気がよく、あいさつや人に対する礼儀がきちんとできていると先輩やお客さまにもかわいがってもらえますし、その結果、より自身が成長できます。アルバイト先や就職先のオーナーさんから、学生が元気よくあいさつや返事をしていると聞くとうれしいですね。授業や実習を通じて専門性や実践力を習得するのはもちろん、まずは人としての基本を身につけてもらえるよう、これからも指導していきます。
製菓:北村 佳裕先生